学習院大学は江戸末期、公家のために京都御所に作られた教育機関です。学習院という名も、孝明天皇から授かったものです。最近は天皇家の学習院離れが進んでいますが、代々天皇家の方が学習院で学んでこられたのは、こうした歴史があるからなのです。実際学習院に通うと、皇室の方を目にすることもあるようです。
■キャンパス
〒171-8588 東京都豊島区目白1-5-1
JR山手線目白駅のすぐ横となり、かなり便利な場所にあります。
■学習院大学の入試制度について
学習院大学には一般入試のほかに、総合型選抜と学校推薦型選抜の2種類の入試制度があります。志望する学部、あるいは入試制度が自分に合っているか、それらを照らし合わせて考える必要があります。
①総合型選抜(AO入学試験)
国際社会科学部
②学校推薦型選抜(公募制)
法学部/経済学部/文学部/理学部/国際社会科学部
■学習院大学の総合型選抜(ao入試)
試験の内容
学習院大学のaoは国際社会科学部のみで行われており、募集定員は20名ほどとなります。出願資格としては英検準1級以上などとなっており、二段階選抜になります。
まず一次審査は書類となり、これに通過すると二次審査になります。二次審査は筆記試験と面接が行われ、筆記試験は国際社会に関する英語の長文を読み、英語や日本語で答える形になります。英語に関しては全てが選択問題になります。難易度としては英検2級から準1級程度だと考えればよいでしょう。出願資格が英検準1級ですから、受験者にとってはそこまで難しくないと感じるはずです。また日本語による問題もありますが、これは幾つかある問題のうち1つ~2つほどが、日本語で問われ日本語で答える形になります。文字数は年によっても異なりますが、1つの設問あたり求められる文字数は多くて300字程度です。これは問題文にある英語の内容に関して自分の意見を書くという小論文のようなもので、これに関してはある程度の訓練が必要になってくるでしょう。
そして面接ですが、ここで見られることは大きく分け2つあります。1つ目はやはり英語でのコミュニケーション能力があるか否かということ、2つ目は国際社会で生じている出来事に対する興味や関心があるかというものです。大きな流れて押しては、まず英語で自己紹介や将来像などを聞かれた後、国際社会の課題について日本語で問われ日本語で答えるというものになります。
併願は可能か
学習院大学のAO入試は併願可能となっています。
総合型選抜(AO入試)のコツ
まず出願資格をクリアするため、英検などを取得せねばなりません。英検は決して楽ではありません。しかしながら会場受験に対し、S-CBTは比較的楽だともいわれております。さらに以前に比べると英語教育は充実し、教員の質も上がっています。よって、才能や素質ではなく、努力すれば決して無理なレベルではありませんから、必要な英語資格を、可能な限り早く取得しておくことをお勧めいたします。
そして肝心の試験ですが、やはり必要なことは受験先の学部や学科への関心が求められるため、国際社会の動向に対する情報収集は日々行う必要があるでしょう。もちろんメディアからの情報収集に留まるのではなく、その分野に詳しい人物に話を聞いたり文献なども参考にすることも欠かせません。書類作成や二次試験対策は、こうした積み重ねが求められると考えてください。既述の通り、出願資格と照らし合わせれば多くの受験生は英語の問題には苦労はしないはずであり、問題数は少ないのですがむしろ日本語も問題の方に力を入れるべきかもしれません。
そうした英語や日本語小論の対策も大切ですが、面接においては国際社会のことも問われますので、そのことを視野に入れ、国際情勢に関する小論文などを解きながら、記述試験対策と面接対策を同時並行していくと良いかもしれません。
■学習院大学 国際社会学部 学校推薦型選抜(公募制)
試験の内容
国際社会学部の学校推薦型選抜は、出願資格が英検2級以上となっているなど、ao入試よりハードルが低くなっています。一次試験は書類審査となり、それに通過すると二次試験は、筆記試験および面接になります。この筆記試験は先述のao入試と馴染ものになり、それなりの英語力と日本語力が必要です。そして面接ですが、英語によるコミュニケーション能力を確認すると共に、自己紹介や将来像などをもとに適性を確認します。国際社会の課題について日本語で説明を求め、知識や関心を確認します。
併願は可能か
学習院大学の学校推薦型選抜は専願となっています。
公募制推薦のコツ
英検2級で出願可能ですから、出願資格のクリアは容易だといえます。しかし実際の試験は英検2級を上回りますから、その対策が中心になるでしょう。とくに、英文を読んで内容の要約は慣れてない受験生も多いでしょう。しかしこれは、本文の中に分からぬ単語や表現があっても大きく影響しないので、対策さえ積めば得点は向上するでしょう。この要約である程度点を取り、和訳問題は分からぬ単語があってもそれをなるべく避けて上手に答える。このような戦略が必要となるでしょう。
■学習院大学 法学部 学校推薦型選抜(公募制)
出願資格
英検準1級(かつスコア2540)以上など
提出書類
志望理由書など
一次試験
書類審査のみ
二次試験
筆記試験の問題は。ジャパンタイムスのような英語で書かれた新聞記事を読み、その内容を正確に把握する英語のリーディングの力が試されるようなものになります。設問は概ね、問題文の英語が理解できているかを問うようなものですが、 グラフなどの資料と合わせ自らの考えを述べる、いわば小論文のような設問もあります。
文学部などとの小論文に比べ、法学部はそこに書かれている文章、それに基づく自らの見解が合理的なものであるか否かといったことが肝心です。ですので日頃から、文章・資料・グラフなどの資料を元にし、正しく読み問えるかといったことをまずは訓練し、その正しい読み取りを元にして自らの見解を述べるといった練習が必要です。決して自らの意見を勝手に書き述べるといった練習をしても、法学部との相性は良くないことを忘れぬようしてください。
さらに面接では、入試要項に書いてあることの中でも、「社会の諸問題に対する関心の高さ、質問に対する理解力」などが重視されると考えて良いでしょう。なぜ法学部なのかといった当たり前のことはもちろんですが、文章化された法を正しく読み取る力、さらにはそれに基づいて行われる議論する力が将来的には必要ですから、そうしてちぃからがあるか否かを問われるとお考え下さい。もちろん日頃裁判などでは同じ法でも解釈が異なり、意見が対立する場合もあります。したがって学習院の面接では、あえて受験生の意見への反論もされます。それに対する返答も重要です。
併願は可能か
学習院大学の学校推薦型選抜は専願となっています。
■学習院大学 経済学部 学校推薦型選抜(公募制)
出願資格
評定
経済:全体3.8以上+数学4.0以上
経営:全体3.8以上+数学3.8以上
英語資格
英検2級以上など
提出書類
1志望理由書 500~600字
2活動報告書 500~600字
一次試験
書類審査のみ
二次試験
二次試験で課される小論文の内容は、やはり経済をテーマにしたものが例年多いということです。さらにはグラフの読み取り問題などもあり、よく経済学部の過去問題で見る内容だなという印象を抱きます。
学習院大学経済学部の小論文の特徴的な点は、設問が細かく複数あることです。こうしたものは、受験生の文章力や論文の力が如実に表れます。したがって付け焼刃で対応することは難しく、ある程度は長期的な、もしくは集中的な対策が必要となるでしょう。とりわけ複合グラフや複数あるグラフの読み取りも複数あることから、そもそも読み方を間違うと点数は大きく下がると思われます。したがって受験生はまず、グラフ系の小論文の取り組み方を、徹底して学習するようにしましょう。
面接に関しては、高校時代の活動から何故学習院大学経済学部なのかといった、つながりが毎年問われているように思えます。きっかけの大小は問われませんので、高校と大学のつながりを明確にしておくと良いでしょう。雰囲気としては厳しくもなくラフ過ぎずといったところですので、リラックスして自分を出せるようにすると良いでしょう。
■学習院大学 文学部 学校推薦型選抜(公募制)
出願資格
評定:全体4.1以上など
英語資格:必要なし
提出書類
志望理由書のみ
一次試験
書類審査のみ
二次試験
文学部の小論文は学科によって異なり、要約、グラフの読み取り、一気に2000文字程度のものを書かせる学科もあれば、小問に分かれている学科もあります。そもそも学習院の学校推薦を受験する場合は、やはり過去問題を手に入れ、傾向に沿った対策をどれほどするかが合否に直結するとお考え下さい。
文学部の中で最も小論文が難しいのは、フランス語圏文化学科でしょう。この学科では一気に2000文字ほど書く小論文となり、その対策には時間がかかります。設問を見ても求められているのは具体例で埋め尽くされた作文ではなく、それを概念化させた論文が求められていることが読み取れます。実際に指導した経験から申しますと、学習院の小論文はかなり高度な文章力が必要になります。多くの大学の小論文を見てきましたが、学習院大学文学部の小論文が、最もその抽象化が求められるのではないかと感じました。したがって受験生はこの概念化とは何のことであるかをまずは知り、そうした論文が書けるようにしなければなりません。
文学部の面接に関しては、答えやすい質問が多いものの、受験生が答える内容には幅が生じるものが多いと感じました。小学生でも答えられるようなことを聞かれますが、それを奨学生レベルで答えるのか、それとも大学生レベルで答えるのか、そう感じる質問です。当然高い評価を得るのは後者ですから、そうした訓練が必要となるでしょう。
■学習院大学理学部公募制推薦
出願資格
評定:全体4.1以上など
英語資格:必要なし
提出書類
志望理由書800字
一次試験
書類審査のみ
二次試験
物理学科
物理と数学の基礎的な筆記試験(30 分程度)の後、物理学科教員による面接試験。
化学科
化学の筆記試験の後、化学科教員による面接試験。
数学科
数学の筆記試験の後、数学科教員による面接試験。
生命科学科
理科の筆記試験の後、生命科学科教員による面接試験。
(理科は、生物・化学・物理のいずれかを出願時に選択)
■学習院大学の総合型選抜AO/学校推薦のまとめ
1. 併願・専願に注意が必要である。
2. 過去問題は大学の資料に1年分ついている。
3. 過去問題の中には著作権の関係で掲載されないものもある
4. 小論文は自分の意見を述べる前に、正しい読み取りが必要。
5. 文字数が多いものが概念化が必要、つまり高度な小論文が求められる。
■二重まるでの対策について
総合型選抜(AO入試)においては併願可能な学習院の受験者は、おそらく他の大学も視野に入れて準備を進めることでしょう。学習院大学の文学部においては、小論文でかなり高度な抽象化というテクニックが必要となります。この練習をしていけば、MARCHあたりの小論文もこなせるようになるはずであり、当塾ではそうした対策を行ってまいります。
当塾では特に学習院の文学部への指導には自信を持っております。しかしながら文学部は既述通り小論文がかなり難しため、それなりの学習時間の確保は必要となります。当塾は指導時間に制限はなく、大学を何校受験しても追加料金は発生しません。さらにほぼ毎日指導が可能な点は、短期間のうちに準備や対策を進めることが必要な総合型選抜(AO入試)対策には適した環境です。学習院大学の過去問題のストック、さらにはそれに合わせて作成した類題も数多くあるため、時間をかけてじっくりと指導できる体制が十載っています。
当塾では無料体験も可能ですので、学習院大学の総合型選抜や学校推薦などをお考えの方は、是非お問い合わせください。
■二重まるを選ぶ5つの理由
①提出書類や小論文、オンラインだから毎日指導が可能。
②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
③料金の追加はございません。
④塾長自ら指導するので、高い合格率の指導をすべての生徒が受けられます。
⑤オンラインだけでなく、全国各地で対面授業を行います。(8時間×10日間)
■説明会・対面授業の情報
説明会の情報はこちら➔説明会