1997年に開学した立命館アジアは、国際社会に貢献する人材の育成を目的とした大学です。生徒も教員も半数が外国籍という環境の中で学べるほか、入学試験においても日本語化英語科が選択でき、入学する時期も春と秋の年2回選べます。そんな中で、総合型選抜(旧AO入試)も積極的に取り入れており、他の大学とはかなり異なる独自色が強い大学だといえます。
■立命館アジアの総合型選抜
立命館アジア大学では2021年度入試から、AO入試が総合型選抜入試となりました。この総合型選抜入試には「世界を変える人材育成入試」、「総合評価入試」、「活動実績アピール入試」の3つの方式があります。3つ全てを受験することも可能で、受験料は受験する回数分必要となりますが、それだけチャンスは広がります。
■立命館アジア総合型選抜「世界を変える人材育成入試」
この「世界を変える人材育成入試」の特徴は、何といってもロジカルフラワーチャートを作成すると心にあるといえます。このロジカルフラワーチャートは、まず5つ~6つの資料が与えられます。その資料はイラストや表が主となり、中には英語で書かれたものがあります。 そしてその資料を元に、自らの考察や、解決したい課題、どういった資料を集めなければならないかを記していく形になります。
このロジカルフラワーチャートの作成には小論文の力が必要ですが、もちろんそれだけでは足りません。やはりそれ専用の対策が必要となり、当塾ではロジカルフラワーチャート対策の専用テキストを作成し、対策を行っています。
3つある入試方式の中では、このロジカルフラワーチャートの作成が求められる世界を変える人材育成入試が、最も難易度が高いと思われます。しかしその分、合格者にはAPハウスへの入寮優先権が与えられるなど、挑戦する価値は高いといえます。
■立命館アジア総合型選抜「総合評価入試」
出願資格は特にないことから、APUの総合型選抜の中で最も出願しやすいのは、この総合評価入試になるでしょう。ただ試験では小論文か課せられますので、志望理由書などの事前提出書類と、小論文の出来次第で合否が決まるということになります。他大学との併願を考えている場合は、ロジカルフラワーチャートの練習をするより、こちらを選択するという戦略を立てても良いかと思います。
■立命館アジア総合型選抜「活動実績アピール入試」
まずこの活動実績アピール入試は、以下の2つのうちいずれかの資格か経験が必要になります。尚且つ英検準1級を有しているのなら、英語基準方式での出願が可能になります。
①英検2級以上もしくは3か月以上の海外留学を有している。
②部活動などでの活動実績がある。
実際に合格しやすいのは3か月以上の留学経験者であり、留学経験が1年ほどある受験生は、かなり有利な状態だといえます。②の部活動実績に関してですが、これまでの受験指導の経験から感じていることですが、APUは留学経験者を優先して合格させるため、部活動での実績を携えて出願する受験生は、たとえ全国大会への出場経験があっても、厳しい状況にあると感じます。
試験ですが、一次試験は活動実績報告書やエッセイによる書類審査のみとなり、二次試験は面接になります。
■各方式の違いについて
出願資格
世界を変える人材育成・・・特になし
総合評価入試・・・・・・・特になし
活動実績アピール入試(A)・・英検2級、海外留学3ケ月など
活動実績アピール入試(B)・・評定3.5+諸活動の実績
活動実績アピール入試(B英語基準)・・英検準1級など
試験内容
世界を変える人材育成・・・ロジカルフラワーチャートの作成+面接
総合評価入試・・・・・・・小論文+面接
活動実績アピール入試・・・書類+面接
■小論文の難易度に関して
立命館の小論文は、偏差値が似通った他大学に比べ小論文が難しい印象があります。立命館アジアもこれと同じ傾向にあり、文章力、特に論理的に文章を書けるかどうかといったことを重視する印象があります。立命館アジアの総合型選抜で小論文が試験に課せられるのは総合評価入試のみです。これを受験する生徒はもちろん、世界を変える人材育成入試で課せられるロジカルフラワーチャートでも400~800字程度の小論文があります。しかしこれは、論文の序章にあたるものを書けというもので、通常の小論文とは異なります。いずれにせよ立命館アジアの入試を受ける生徒は、小論文に力を入れた学習が必要といえます。
■面接に関して
立命館アジアの総合型選抜(旧AO入試)の二次試験は、個人面接になります。かつて受験した生徒によると、待合室では志望理由書などの事前提出書類に目を通すことは出来なかったそうです。
また面接ですが、担当する先生による違いはあるものの、立命館と同じくやや圧を感じるような雰囲気かも知れません。重要なことはなぜ自分は立命館アジアを希望するのか、入学後何を学びたいかを明確に言えるようにすることです。もちろん、こう聞かれたらこう答えるという練習にとどまらず、自分の思いを伝えられるような取り組みが必要です。
世界を変える人材育成入試では、ロジカルフラワーチャートに書いた内容に関しても質問がおよびますので、そのことを念頭に置き、対策を進めましょう。
■立命館アジア太平洋大学の受験倍率(2024年度入試)
●総合評価方式 探求型
APS 受験者22 一次合格15 合格11
APM 受験者18 一次合格12 合格 5
ST 受験者19 一次合格15 合格 8
●総合評価方式 論述型
APS 受験者84 一次合格69 合格64
APM 受験者60 一次合格52 合格39
ST 受験者46 一次合格41 合格34
●活動アピール方式
APS 受験者232 一次合格205 合格169
APM 受験者186 一次合格146 合格106
ST 受験者146 一次合格129 合格 98
●海外修学経験者選抜
APS 受験者15 一次合格13 合格10
APM 受験者14 一次合格14 合格12
ST 受験者 6 一次合格 6 合格 6
■二重まるの実績と対策
当塾からはこれまで、9名が受験し7名が一次試験を突破しています。残念ながら不合格になった2名は、評定が低い・欠席日数が多いなどのことが、合格出来なかった原因だと思われます。またこれまでの指導経験から、受験する時期は早いほど合格の可能性は高いという印象です。
二重まるの対策としては、提出する書類の質を向上させることが一番ですが、ロジカルフラワーチャートや小論文が試験で課せられる場合には、ほぼ毎日のようにその練習に取り組むよう、生徒に求めています。決して文章力の向上のみならず、世の中で生じている出来後に対する広い見識と、自分の探求したいテーマに関する深い思考が必要になります。
■二重まるの立命館アジア合格実績
2024年度・・・4名受験→3名合格
2023年度・・・3名受験→3名合格
2022年度・・・2名受験→2名合格
2021年度・・・5名受験→5名合格
■立命館アジア太平洋大学(APU)の総合型選抜まとめ
①立命館アジア太平洋大学の総合型選抜は、3つの種類がある。
②活動実績アピール方式では、英語方式での出願も可能。(英検準1以上が必要)
③世界を変える人材育成入試ではロジカルフラワーチャートの作成。
④総合評価型では小論文。
⑤活動評価入試の一次試験は書類審査のみ。
⑥APハウスを希望するなら、世界を変える人材育成入試。
⑦ロジカルフラワーチャートでも400字の小論文がある。
⑧面接はやや圧を感じるかもしれない。
⑨ロジカルフラワーチャートのことも面接で聞かれる。
⑩自分の自分の意見を言うことが求められる!
■二重まるを選ぶ5つの理由
①提出書類や小論文、オンラインだから毎日指導が可能。
②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
③料金の追加はございません。
④塾長自ら指導するので、高い合格率の指導をすべての生徒が受けられます。
⑤オンラインだけでなく、全国各地で対面授業を行います。(8時間×10日間)
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