近畿大学は、近年その評価を上げている大学です。関西地区の私立大学は、その偏差値ランクから、関関同立、産近甲龍というくくりがあります。ですが最近では、関西大学より近畿大学の方が上なんじゃないか?という人が出てくるなどしています。オープンキャンパスに参加した生徒も、近畿大学にはいい印象を持つ場合が多く、若く、色々なことに挑戦する雰囲気がある大学だと言えます。
■近畿大学の総合型選抜 (AO入試)
近畿大学は総合型選抜(AO入試)の情報を積極的には公開しておらず、受験倍率さえ分からない学部学科があるほどです。産近甲龍グループの中でも、龍谷と並んで総合型選抜(AO入試)に消極的な姿勢をとっている大学といってよいでしょう。
その理由を考えてみたのですが、近年、私立大学も偏差値下落が激しく、この産近甲龍はAO入試を実施せず、公募推薦などでなるべく学力試験を課し、学生の質を保とうとしているからではないでしょうか。
近畿大学では一部の学部でAO入試が行われていますが、前述のとおり総合型選抜(AO入試)の情報を隠したがっている印象を受け、受験に必要な書類もダウンロードができません。したがって近畿大学のAOは、情報戦という側面を帯びています。
■近畿大学の総合型選抜 (AO入試) 併願or専願?
近畿大学で行われている総合型選抜(AO入試)は、併願が可能です。合格後に入学を確約する必要はないため、滑り止めとして受験することが可能です。 さらに、他の大学では合格発表の1週間後に入学金を支払わなければならないケースもありますが、近畿大学はAO入試の合格者も、その入学金支払い期限は12月末に設定されており、併願しやすい大学であると言えます。
■近畿大学国際学部の総合型選抜 (AO入試)
国際学部の総合型選抜(AO入試)における出願条件ですが、いくつかパターンがあります。その中でも最も出願しやすいのが、英語資格を使うものではないでしょうか。英検は2級以上ですが、TEAPは200点以上となっています。このTEAP200点以上というのは、英検2級に比べれば簡単なレベルかと思います。
実際の試験ですが、一次試験が書類選考になり、二次試験が小論文と面接です。二次試験の小論文は、英語と日本語それぞれがあります。どちらもボリュームは少なく、近畿大学の一派入試のレベルから言えば、内容はそれほど難しくはありません。日本語小論文は受験する学科に関するニュースや基礎的なことを抑えましょう。英語に関しては、英検やTEAPの英作文を練習していれば、近畿大学の対策になります。この試験内容はAO入試でよくあるパターンといえますが、近畿大学の場合は先述の通り、一般試験に比べAOの試験内容は簡単である印象を受けます。この場合、やはり重視されるのは事前提出書類です。特に近畿大学は、みなさんご存知の通り攻めの姿勢を貫いている大学です。その大学のAO入試ですから、ありきたりなことではなく、理論だっていることはもちろん、独自色の強いものを作り上げると良いでしょう。
さて、近畿大学はAO入試の情報をあまり出してはおらず、受験者数や合格者数、つまり倍率も分からぬ状態です。国際学部の倍率ですが、受験者は100名を超えます。二次試験の面接は部屋が10に分けられ、1部屋当たり10名の受験者が順番を待ちます。これだけの受験者数や合格者数を考えますと、国際学部の入試倍率は5倍は超えるのではないかと思われます。
■近畿大学工学部の総合型選抜(AO入試)
工学部は特に出願条件はありません。近畿大学のAO入試では、受験しやすいという点では工学部が一番だといえます。試験ですが、一次審査のみとなり、数学に関する模擬講義を聞き、その後、その講義内容に関する確認テストが行われます。この模擬講義ですが、出題範囲は数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数Bが出題範囲となります。さらに面接を経て、合否が決まります。模擬講義、確認テスト、面接と、すべて1日で行われますから、待ち時間などを含めると、通常の入試より長い一日になるでしょう。ちなみに近畿大学工学部は、大阪ではなく広島県にあり、試験も広島で行われます。
面接では、なぜその学科を志望するかを重点的に聞かれ、資料の持ち込みも可能となっています。
■近畿大学産業理工学部の総合型選抜(AO入試)
産業理工学部は、評定3.3(建築・デザイン学科は3.6)以上あることが出願条件になっています。試験は、事前提出書類、学力試験、面接(またはプレゼン)、これらから合否が決まります。
■近畿大学総合型選抜(AO入試)の試験問題と難易度
近畿大学のAO入試は、どの学部においても学科試験があります。国際学部であれば、英語と日本語の小論文、工学部は数学の確認テストなどとなります。その難易度ですが、どの学部の場合もそれほど難しいものではありません。これはあくまで基礎的な学力を有しているかを見るためのものであり、ある程度の学力があれば高得点が叩き出せるようなものとなっています。
つまり、合否を左右するのは学力ではなく、志願理由書や面接であるということが出来ます。面接に資料を持ち込むことが可能など、積極的にPR出来るものがあるかどうか。それを学びにつなげようとしているかどうか。近畿大学のAO入試では、その点を重視しているのです。
また、国際学部のAO入試では過去問題が公表されています。過去問題を見ると非常に取り組みやすい内容になっています。ですが、かければいいというレベルではありません。内容が簡単な分、受験生はとりあえずかけるでしょう。そこで注意したいのはミスを極力少なくすることはもちろんですが、どういった内容について触れているか、そのことを見られているといってよいでしょう。したがって、特に英語小論文に関しては、無難にまとめようとするよりも、自分の意見を深く掘り下げるような文章を書いた方が良いといえます。
■近畿大学受験者へのアドバイス
近畿大学はAO入試の入試結果を公表していません。しかし、国際学部も文芸学部も、倍率は決して低くはありません。こうした入試情報が知りたければ、オープンキャンパスや入試情報説明会に足を運ぶと良いでしょう。ちなみに、オープンキャンパスは大学を知ってもらうことを目的としており、参加者も多くいます。こちらが自由に質問できる雰囲気ではありません。AO入試のことを詳しく知りたい場合には、オープンキャンパスより入試説明会の方が良いかと思います。ですが、地方で行われる説明会には、AO入試のことまで知っている担当者が来るとは限りません。この点には注意が必要です。
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