■名古屋外大について
名古屋外国語大学は、外国語学部を含めた国際系の大学であり、脱コロナとグローバル化の流れを受け、人気が上昇している大学です。この名古屋外国語大学のもう1つの特徴は留学制度が充実していることであり、そこに魅力を感じ志望する高校生も多くいます。しかしながら、HPなどで良く紹介されている奨学金が出る留学制度は、英語資格や成績などの条件がかなり厳しく設定されています。もしこの奨学金を受け留学をしたいのであれば、入学までに英検準1級を取得することをお勧めします。
こうした留学制度だけではなく、キャビンアテンダントを目指すエアラインコースの設置など、高校生をうまく引き付ける取り組みもあり、入試倍率がコロナ前に戻るとすれば、南山大学の外国語学部に徐々に近づいていくほど、難化することも予想されている大学なのです。
■名古屋外大の総合型選抜について
この名古屋外国語大学ではかつて、特別選抜入試という入試制度がありました。しかし数年前から、他大学同様にその入試は総合型選抜入試と名前を変えて、現在に至ります。しかし他大学と異なる点は、多くの学部で英語に関する筆記試験が行われているということです。このことからやはり外大ですので、受験生は英語が必須であるとお考え下さい。しかしながら問題はやや難しいと感じるかもしれませんが、合格の難易度は一般的な総合型選抜と公募制推薦の中間ぐらいの入試だとお考え下さい。
名古屋外大の総合型選抜はⅠからⅢまでの3種類あり、他大学との併願が可能なものもあれば、専願であるものもあります。そして2024年度入試からは新たに総合型選抜Ⅳが加わり、より受験しやすくなりました、名古屋にある大学は、総合型選抜(AO入試)で併願が可能な大学は意外に少ないため、この名古屋大学を滑り止めとして受験することも検討する受験生もいます。さらに名古屋外大は、受験日が異なれば特別入試をいくつも受験でき、受験料は変わらないという制度もあります。
■総合型選抜の試験内容
総合型選抜Ⅰ
まずこの入試では、出願条件に英語資格を有していることが求められます。しかし2021年度入試からこの基準は引き下げられ、英検準2級を取得していれば受験可能となっております。しかしながら実際の試験では英語の適性検査、そして英語による面接が行われ、これらはいずれも英検2級程度の力は必要になってくるでしょう。
出願資格:英検準2級以上など
併願:可能
総合型選抜Ⅱ
この入試の注意点は、併願が不可能であることです。専願ですから、合格した場合はその学部や学科に必ず入学しなければなりません。総合型選抜Ⅰと比べると、英語資格がなくても出願できることから出願はしやすいかもしれません。試験内容は書類、英語の適性検査、および面接になり、面接は日本語で行われます。この英語の試験も、やはり英検2級程度の力は必要だといえるでしょう。
出願資格:特になし。
併願:不可
総合型選抜Ⅲ
この入試は、世界人材志向型、フランス人材志向型、アジア人材志向型、発信コミュニケーション型、専門学科卒業生の5つの方式に分かれております。それぞれの違いは、出願できる学部や学科の違いだと捉えてよいでしょう。英語資格がなくても出願でき併願も可能ですので、もし英検準2級以上を持っている生徒は、特別入試Ⅰとあわせ、このⅢも受験すると良いでしょう。ⅠとⅢの違いは試験問題であり、対策のために受験するのをどちらか1つに絞ろうと思うのであれば、過去問題を見て、自分に合った方を選ぶと良いでしょう。
出願資格:特になし。
併願:可能
総合型選抜Ⅳ
この入試はいわゆる高大接続型というものであり、受験生はまず、大学で行われる模擬授業を受講せねばなりません。そしてその授業を基にした、英語と日本語の2種類のレポートに取り組み、志望理由書などとなわせて出願の際に提出します。会場で行われる試験ではなく、自宅で時間をかけて取り組むことが出来ますので、試験一発勝負が苦手だという受験生は、この方式の入試を選択しても良いでしょう。しかしながら、滑り止めで受験する場合は、この入試は費やさねばならぬ時間のことを考えると、選択しないほうが良いかもしれません。
出願資格:特になし。
併願:可能
■名古屋外大の総合型選抜の注意点
名古屋外大の総合型選抜は併願可能な入試制度ですが、注意点があります。合格者はもちろん入学金を支払わねばなりませんが、名古屋外大の場合は入学金だけではなく、前期の授業を納める必要もあります。この授業料を納める期日が、国公立大学の合格発表前になるかもしれません。入学しない場合はこの前期分の授業料は返金されますが、お金のやりくりの面から、前期授業料がいつ返金されるのか、そのタイミングを確認するようしてください。
■名古屋外大の総合型選抜入試受験者へのアドバイス
2021年度入試において、総合型選抜入試Ⅰ~Ⅲの3つを受け、3つとも合格した生徒がいます。その生徒は評定も低く欠席日数も多かったのですが、受検した全てに合格という結果に、本人も指導しているこちらも正直驚きました。
その経験をもとに、次の受験生へのアドバイスを書きます。まず、志願理由書に書く志望動機や将来の夢などは、大学が求めるものに合わせなければなりません。多くの受験生は入試要項や大学のパンフレットを見て、大学で学べることを調べます。しかし実際には、大学が本当に求めるものはそこには書かれてないこともあります。名古屋外国語大学の場合は、学部学科は非常に似ているため、それぞれの違いを理解しておく必要があります。専門性が高い大学ですから、それぞれの学部や学科で学べる内容をよく調べ、どんな人材を求めているかを見極めましょう。単に”グローバル志向が強い”ということのみを述べるのではなく、大きな志を持っていることを提出する書類には書き表すと良いでしょう。
また、こうした推薦入試は志願理由書だけで合格すると錯覚している受験生も多くいます。しかし実際は、事前提出書類、試験、面接、これらの得点を合わせて合格者を決めます。名古屋外国語大学は配点を公表していませんが、試験も合格のためには大きなウェイトを占めると考えてよいでしょう。過去問題がダウンロードできますから、早めに確認し、対策を施しましょう。一部、著作権の関係で内容が確認できないものもありますが、英語の試験は英文を読み日本語でその内容を答えるものが多いといえます。難しいと感じる問題もあるかもしれませが、高得点を取らないと合格できないというわけではないように思えます。受験者全員が高得点をとるわけではありませんから、傾向を分析し、少しでも点数を取れるような対策が求められます。
また面接ですが、学部によって、そして担当者によって違いはあるかもしれませんが、それほど「圧」が強いわけでもなく、反対にラフすぎずといった印象を受験者は述べておりました。このように、面接は一般的なものですから、ある程度の想定問答と、そして自分の意見を固めるような対策をとり、面接に挑むと良いでしょう。
■コロナ禍の名古屋外大特別選抜入試倍率
下の表は2021年度における、名古屋外大特別選抜の入試倍率です。軒並み低倍率になっているのは、やはりコロナの影響を強く受けたせいでしょう。外国人観光客の減少はもちろん、世界的に人流が減ったことで観光業などは大きなダメージを受けました。それに伴い外国語学部や国際学部は、どの大学でも入試倍率が下がったのですが、名古屋外大もその影響を強く受けた大学であるといえます。
しかし脱コロナの動きは世界で進み、名古屋外大をはじめ他の大学の外国語学部や国際学部でも、受験生が戻る状況へと変化するでしょう。
■名古屋外大学校推薦型選抜
総合型選抜だけではなく、名古屋外国語大学では学校推薦型選抜入試も行われております。これは評定が3.0以上という受験資格をクリアしていなければ受験できませんが、3.0でしたらそれほど厳しい条件とはいえず、多くの生徒が受験可能でしょう。
試験内容は主に英語と国語になり、英語200点・国語100点の配点になります。こちらの倍率も一般入試と比べればかなり低くなっており、総合型選抜と合わせて受験することを念頭に置くと良いでしょう。
■二重まるの対策について
当塾では、①事前に提出する書類、②英語、③日本語小論文、④面接、これらの対策をオンラインで行います。英語に関しては名古屋外大のみならず、南山大学などの過去問も取り組み、英語力はもちろんですがいくつかの大学を併願する受験生にも対応いたします。日本語小論文は毎日課題を出し、その日のうちに添削するという取り組みを行っています。小論文は文章の書き方はもちろん、テーマに対する考えの深さも問われます。その考えを深めていくには、多くの生徒と考えを共有する取り組みが欠かせないのです。
■二重まるを選ぶ5つの理由
①提出書類や小論文、オンラインだから毎日指導が可能。
②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
③料金の追加はございません。
④塾長自ら指導するので、高い合格率の指導をすべての生徒が受けられます。
⑤オンラインだけでなく、全国各地で対面授業を行います。(8時間×10日間)
■説明会・対面授業の情報
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