■東洋大学について
東洋大学の創設者井上円了は「心理は哲学にある」と確信し、1887年に哲学館を開きました。これが東洋大学の前身であり、1906年に私立東洋大学と改称されました。
こうした成り立ちから、東洋大学の看板学部は文学部の哲学科だということも出来ますが、現在、東洋大学は14の学部を持つ総合大学となっており、様々な学びが出来る大学となっています。
■東洋大学のキャンパス
14の学部を持ち3万人を超える学生が学んでいる東洋大学には、白山キャンパス(文京区)、赤羽台キャンパス(北区)、朝霞キャンパス(朝霞市)、川越キャンパス(川越市)、板倉キャンパス(群馬県)と5つのキャンパスがあります。
メインとなるのは文学部、経済学部、社会学部など7学部の生徒が学ぶ白山キャンパスであり、山手線内にあることから立地もアクセスも抜群です。
■東洋大学の推薦入試(総合型選抜AO型・自己推薦・学校推薦)
東洋大学は日東駒専の一角を占め、その中でも難易度は高い大学と位置付けられています。このことから一般入試の難易度は高いのですが、推薦入試はそれに比べ比較的楽に合格出来るといえます。よって、東洋大学や日東駒専を第一志望にしている受験生に対しては、推薦入試での受験を視野に入れることを強く勧めます。
東洋大学の推薦入試には、①総合型選抜AO型、②総合型選抜自己推薦入試、②学校推薦入試の3つがあります。この3ついずれもが合格した場合は入学しなければならない専願になるので、注意が必要です。
3つの入試の違いに関してですが、総合型選抜AO型は事前に提出する課題レポートが重視される傾向があり、試験では面接のみとなる学部が多くあります。それに対して総合型選抜自己推薦型は、課題レポートなどを貸す学部は少なく、試験では小論文が行われる学部が多くなっています。最後の学校推薦入試は出願資格に評定3.6が必要となるなど、高校の頃の成績がまず必要となり、試験では小論文などが課せられます。
3つとも受験できるかということに関しては、試験日程によります。東洋大学のこれら3つの推薦入試は、10月・11月・12月の3回試験が行われますので、最大3回の受験チャンスがあると考えてください。しかしながら学部によっては試験が1回のみのところもありますから、まずは入試日程等を確認することが必要になります。
■総合型選抜AO型推薦入試について
総合型選抜AO型の試験内容を一部ご紹介します。以下のことからわかるのは、先述の通り事前に課題論文を提出しなければならぬケースが多いということでしょう。皇后型選抜AO型はこの課題論文が重視され、書かねばならぬ文字数も多いため、受験者はかなり早い段階からの取り組みが求められます。
文学部国際コミュニケーション
出願資格:専願
提出書類:課題論文4000字
試験内容:書類(100点)+プレゼン(100点)
*プレゼンは5分
経済学部総合政策学科
出願資格:専願
提出書類:課題論文4000字
試験内容:書類(30点)+プレゼン(70点)
*プレゼンは10分
国際学部Gイノベ1回目・2回目
出願資格:専願+英検2級or英語評定4.2
提出書類:プレゼン資料+英語課題論文600words
試験内容:書類(100点)+プレゼン(100点)
*プレゼンは10分
国際学部国際地域ジャンルセレクト入試
出願資格:専願+英検2級or英語評定4.2
提出書類:英語課題論文600words
試験内容:書類(50点)+プレゼン(100点)or英語面接(100点)orディスカッション(100点)
*プレゼンは10分
■総合型選抜 自己推薦入試
総合型選抜自己推薦入試では、先述のAO型と比べ、事前に課題論文を提出する必要がない学部が多くなります。しかしその分、試験では小論文が課せられるなどしているため、AO型では事前の準備が必要であるのに対し、この自己推薦型は試験対策が重要だということが読み取れるかと思います。
文学部 哲学科 小論文型
出願資格:専願
試験内容:書類(20点)+小論文(40点)+面接(40点)
文学部 哲学科 ディベート型
出願資格:専願
試験内容:書類(20点)+ディベート(40点)+面接(40点)
文学部 東洋思想文化
出願資格:専願
試験内容:書類(20点)+小論文or漢文(40点)+面接(40点)
社会学部社会福祉学科
出願資格:専願
試験内容:書類(100点)+小論文(100点)+面接(100点)
*面接は口頭試問あり
■学校推薦型選抜 学校推薦入試
総合型選抜AO型、総合型選抜自己推薦入試と比較し、この学校推薦入試は出願資格として評定3.6が必要となります。試験では小論文が課せられるなどしていますから、学校推薦融資は高校生の頃の取り組みがある程度評価され、小論文などである程度の能力が測られ合否の材料とされると考えられます。
文学部 哲学科 論文型
出願資格:専願+評定3.6
試験内容:書類(20点)+小論文(100点)+面接(20点)
文学部 東洋思想文化学科
出願資格:専願 +評定3.6
試験内容:書類(20点)+小論文(40点)+面接(40点)
文学部 教育学科
出願資格:専願 +評定3.6
試験内容:書類(10点)+総合問題(60点)+面接(30点)
法学部法律学科/企業法学科 プレゼン型
出願資格:専願 +評定3.2
試験内容:書類(20点)+プレゼン(80)
■どの入試が良いか
上記通り東洋大学の推薦入試には、AO型、自己推薦入試、学校推薦型入試と3つの入試方式が存在します。それぞれ求められる能力や評価基準が異なりますので、以下の事柄を元に、どの入試が良いかの判断材料にしてください。。
準備が大変なのは?
準備が大変なのは総合型選抜AO型でしょう。学部や学科による違いはありますが、課題論文の提出やプレゼン準備が必要となります。特に課題論文は内容もかなり重視されるとお考えください。この課題論文に取り組む前に、ある程度の文章力や論文の書き方を身につけておく必要があります。
課題レポートなどの準備はいつから?
AO型推薦入試では、課題レポートの提出が求められる学部もあり、その文字数は多いところで4000字程度となっています。入試要項等でテーマが発表されるのは6~7月頃ですから、それまでに文章力や論文の書き方を身につけておく必要があります。そしてテーマが発表されたらなるべく早い段階で執筆をはじめ、何度も推敲を重ねる必要があります。
この論文の作成には、参考文献を読むなどしてある程度のものを書かねばならないため、最低でも1か月は時間が必要だと思います。プレゼンに関してもそれは同様です。課題レポートなどはそれまでに文章力の向上を図りたいので、可能ならばそれ以前から小論文対策などをしておくことが望ましいといえます。
小論文が得意なら自己推薦入試
準備が大変なのはAO型ですが、同じく総合型選抜の自己推薦入試は小論文が試験として課されるケースが多いようです。小論文は出たとこ勝負になる。そう考える受験生がいるかもしれませんが、AO型の課題論文ではある程度の内容のものを書かねば評価されないため、この自己推薦における小論文も、一定レベル以上のものは必要になります。
評定が高いなら学校推薦
試験内容は自己推薦も学校推薦も似ていますが、学校推薦の方は出願資格として評定が課せられています。このことから評定が高い生徒は学校推薦も視野に入れると良いでしょう。出願するだけなら3.6以上の評定があればよいわけですが、評定は4.3以上がAランク、3.5以上がBランクというランク付けがなされます。よって4.3以上のAランクであれば、子の学校推薦入試では高い評価が得られるでしょう。
受験倍率は?
東洋大学の総合型選抜AO型、総合型選抜自己推薦、学校推薦入試の倍率を分析すると、総合型選抜AO型はおおよそ2.5倍、総合型選抜自己推薦入試は1.8倍、学校推薦入試は1.3倍程度になることが分かります。この倍率からすると学校推薦入試がもっとも合格しやすいといえ、出願資格を満たす評定があれば、学校推薦で受験すると良いかもしれません。
AO型や自己推薦型は評定がそこまで高くない生徒も、多く受験します。評定が低くても受験可能ですが、その分、倍率が高くなる傾向になるため、受験対策を入念に十分にするよう心掛けましょう。
併願先は?
東洋大学のAO型、自己推薦入試、学校推薦入試はいずれも専願です。よって東洋大学以外の受験先は併願が可能な大学でなかればなりません。候補に挙がるのは、成城大学、獨協大学、亜細亜大学、日本女子大学、日本大学、専修大学などでしょうか。これらの大学は併願が可能ですが、試験内容なども照らし合わせ、同じ対策で受験できる組み合わせを考える必要があります。
■東洋大学の推薦入試のまとめ
①東洋大学の推薦入試には、AO型、自己推薦入試、学校推薦入試の3つがある。
②東洋大学の推薦入試はいずれも専願である。
③AO型は課題レポートが重要。
④自己推薦入試は試験での小論文が重要。
⑤学校推薦は3.6以上の評定が出願条件となり、4.3以上の評定があればかなり有利。
⑥自己推薦型が最も倍率が高く、学校推薦入試が最も倍率が低い。
■二重まるの対策
当塾の生徒はほぼ毎日、提出書類の作成や小論文の指導をオンラインで受けることが出来ます。東洋大学の場合、AO型推薦入試は課題レポートなどの事前提出書類の準備が、自己推薦入試は小論文の対策が欠かせません。いずれも合格レベルに仕上がるまではかなりの時間が必要であるため、当塾の指導は東洋大学志願者には適していると言えます。
また、東京、名古屋、大阪、福岡で対面授業を行うため、グループディスカッション、プレゼン、面接の対策などは、オンラインだけでなく対面授業でも行います。おそらくどの塾よりも指導時間は長く、内容も充実しておりますので、東洋大学を志望する受験生は、ぜひ当塾の体験授業を受講してみてください。
■二重まるを選ぶ5つの理由
①提出書類や小論文、オンラインだから毎日指導が可能。
②指導時間に制限がないため、複数の大学を受験する生徒も安心です。
③料金の追加はございません。
④塾長自ら指導するので、高い合格率の指導をすべての生徒が受けられます。
⑤オンラインだけでなく、全国各地で対面授業を行います。(8時間×10日間)
⑥2023年度入試では3名が受験し3名とも合格しています。
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